陸上や野球、飛び込み…おすすめスポーツ小説は?中学生や高校生の青春に胸が熱くなる!

おすすめ本まとめ
おすすめのスポーツ小説
王道の爽やか感動物語から、殺人も起こるミステリまで、スポーツ小説もいろいろ。

爽やかで感動できるスポーツ青春小説っていくつかありますが、どれが一番面白い?お正月やお盆、ゴールデンウィークなどの仕事休みに読みたい、おすすめのスポーツ小説を紹介します。ネタバレなしのレビュー・感想を書いています。

ブック船長
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それぞれのおすすめ本には、読みやすさの目安として「読書レベル」を書いています。自分がどの読書レベルなのかを知りたい人はこちらをチェック

ちょっとキャラが多すぎるけど、でも王道の面白さ『風が強く吹いている』三浦しをん

読書レベル:3級 中級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★
キャラクターのよさ ★★★
先を読みたくなる度 ★★★★
スッキリ爽快度   ★★★★

箱根駅伝を走る、10人の男子大学生の青春小説が『風が強く吹いている』。同じボロアパートに住む10人の男の子たちがたすきをつないで走るんですが、10人の登場人物がさすがに多すぎて、最初は誰がどのキャラか混乱しました。
でも、仲のいい男子たちが集まった時特有の、わちゃわちゃ騒ぐ感じや、笑える会話が読んでいて楽しく、「私もこのアパートに住みたい!」と次第に物語に入り込めます。
もちろん、最後の駅伝本番はみんなが限界まで走りぬき、襷をつなぐシーンに感動します。10人もいるから多いと思っていたのに、「え!?もう最後のアンカー!?早い!」と思うくらい、続きをぐいぐい読めます。
小説後半の疾走感、わくわくする感じ、自分も走りたくなる感じを、読んで体感してほしい!

ブック船長
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著者の三浦しをんは、少しだけ文章にクセがあるから、読書初心者ではなく中級者向けにしています。

こちらはコミック版↓漫画だと10人のキャラが分かりやすくていい!

主人公が自己中なのが気になるけど、それが天才というもの『バッテリー』あさのあつこ

読書レベル:2級 上級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★
キャラクターのよさ ★★
先を読みたくなる度 ★★★
スッキリ爽快度   ★★★

いわずとしれた野球小説の名作『バッテリー』。
中学生で天才ピッチャーの巧と、同級生の永倉とのバッテリーの物語です。 バッテリー、全体的には面白いんですけど、とにかく長くて息切れしちゃいます。じっくりと少年たちの成長を描いていて、徐々に続きが気になってのめりこむんですけど、1巻からもっと盛り上がるシーンをたくさん出してほしい。あと、主人公がちょっと自己中で、物語全体が暗いトーンなのも気になる(笑)。でもまあそれが、リアルな天才の雰囲気っぽいです。
野球シーンだけでなく、ティーンエイジャーの内面の葛藤や細かな心情を読むのが好きな人に向いています。
野間児童文芸賞を受賞した有名すぎるスポーツ小説↓

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バッテリーと言えば、あの林遣都がデビューした映画作品しか思い浮かばない…

主役の巧役には、オーディションを勝ち抜いた新人の、林遣都が抜擢!なつかしい…↓

全員とにかくキャラがいい!中学生が駅伝で襷をつなぐ『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ

読書レベル:4級 初級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★★★
キャラクターのよさ ★★★★★
先を読みたくなる度 ★★★
スッキリ爽快度   ★★★★

最近読んだ本の中で、ああひさしぶりに「当たり本」がきた!!と思った小説が、『あと少し、もう少し
田舎の中学生の男の子たちが、駅伝大会に出場してみんなで走るお話です。駅伝メンバーは、お前ほんとに中学生か!?と思うくらい完全無欠なリーダーがいたり、いじめられっ子がいたり、クールが売りの男子、そしてツッパリ不良男子がいたり、とにかく出てくるキャラ全員がすごくいいです。
あと、暗いムードがいっさいなく、会話ひとつとってもほのぼの明るい雰囲気なので、心が疲れているときに読むと元気が出ます。胸を打つシーンもあり、登場人物全員が大好きになります。
文庫本1冊におさまっているので、電車の中でも持ち運びしやすい!

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小説の内容は、駅伝の練習から本番までのだいたい半年間くらいのシーンなので、中だるみせずに読めるのも魅力

『あと少し、もう少し』の脇キャラのセリフや、レビュー感想はこちらから↓(ネタバレなしです)。

異色!ロードレースの青春小説にミステリーが入った『サクリファイス』近藤史恵

読書レベル:3級 中級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★
キャラクターのよさ ★★
先を読みたくなる度 ★★★★
スッキリ爽快度   ★★★★

「え、自転車こいでるだけでしょ?」と、そもそも個人的に知識がなさすぎるスポーツ競技「ロードレース」を題材にした小説が「サクリファイス
主人公は、自転車競技でプロのロードレースチームに所属している、白石という社会人です。
白石は、勝利のためにエースに尽くす「アシスト」というポジションなんですが、そのあたりから興味のツボを押されました(笑)。ロードレースは私には全然なじみがない競技だったので、「ふーん団体競技だったんだ」「アシストっつったって風よけ要員じゃん」などと好き勝手思いながら読んでいたら、「へえ、そうなんだ!」とどんどんロードレースの魅力にハマりました。やっぱり自分が知らなかった世界のことをのぞけるのが、純粋に面白いです。
「サクリファイス」は青春小説だけでなく、人が死んで犯人当てをする、というミステリ要素もあります!


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サクリファイスは続編の「エデン」と「サヴァイブ」も買って読みましたが、一番面白かったのはやっぱり「サクリファイス」でした。

続編の「エデン」。世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスで新たな惨劇が起こる…

飛び込みの才能に目覚めていく3人の中高生がかっこよすぎる『DIVE!!』森絵都

読書レベル:3級 中級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★★
キャラクターのよさ ★★★★
先を読みたくなる度 ★★★★
スッキリ爽快度   ★★★★★


次におすすめするのは、森絵都の『DIVE!!』。プールで飛び込みをする中学生と高校生の男子3人の、オリンピックを目指したガチなスポーツ小説です。
作者の森絵都は、児童向けの本もたくさん書いている作家。主役のトモと沖田と要一、3人の少年の光と影のようなキャラや行動がかっこよかったり面白かったり、とことん登場人物に感情移入できるのが楽しいです。
主人公が3人という珍しいパターンで、3人それぞれが自分の生い立ちや才能の強み、それをどう飛び込みに生かすか、という書き分けがされていて、飛び込みシーンも、ダイビングをまったく知らなくてもすごく面白かったです。
そして、最後の試合の盛り上がり方といったら!!頑張れ~~お願い、いけ~~っ、と絶叫しながら読みました。一つの演技ごとに点数がつけられるので、じわじわとのぼりつめていく、たまらない緊張感があります!
上下2巻で、章ごとに3人の少年それぞれの視点で物語が進行する。私は天才キャラの「要一」推し↓

ブック船長
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オリンピックをかけた試合という大舞台といい、クライマックスの盛り上がりといい、スポーツ小説における傑作です!

コミック版も全3巻で出ています↓絵がきれい!こう見ると、飛込みって露出度高いよね…

地味に名作!天才を追いかけ続けた凡人の人生が切ない『鳥人計画』東野圭吾

読書レベル:2級 上級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★
キャラクターのよさ ★★
先を読みたくなる度 ★★★★
スッキリ爽快度   ★
★★★★

日本一有名な作家である東野圭吾からは、『鳥人計画』をセレクトしました。『鳥人計画』はミステリーがメインですが、スキーのジャンプ競技の青春も描かれていて、東野圭吾の本としては知名度はないですがかなり面白いです。
ある天才ジャンパーの背中を追いかける凡人ジャンパーの苦悩、挫折に加えて、栄光への執念や、技術の発展などいろんな要素がからみ(詳しくはネタバレになるので言えない)、きっちりとどんでん返しも決まって読みごたえ十分。ただ、途中でグラフを用いた理系っぽい技術解説が出てきて、読書慣れしていない初心者は脱落しそうなので「上級者向けの本」としました。
これまで三回目くらいに読み返したんですが、一番好きなシーンが「天才であるあいつがいて、彼を目指した自分がいる。それで十分だ」というようなセリフ。大人になってからだと、じーんと胸に響きます。
話の展開も二転三転して、相変わらずの面白さ。犯人が「探偵」を推理する設定もすごい↓

ブック船長
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鳥人計画』はおすすめスポーツミステリです!けっこう序盤に犯人が分かる、珍しい展開です。

東野圭吾が、同じくスキー競技のミステリを書いたのが「カッコウの卵は誰のもの」。どちらかというと「鳥人計画」よりこっちの方が読みやすいです↓

東野圭吾のスポーツミステリといえば、初期の名作『魔球』もおすすめ!初めて読んだときは衝撃を受けた、切なすぎる展開です↓

途中で読むのを挫折してしまった…設定はウォーターボーイズ的な『チア男子!!』朝井リョウ

読書レベル:4級 初級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★
キャラクターのよさ ★★
先を読みたくなる度 ★
スッキリ爽快度   ★

次に紹介するのは「桐島、部活やめるってよ」で有名な著者・朝井リョウの、『チア男子』。
道場の長男として幼い頃から柔道を続けてきた晴希が、幼なじみの一馬に誘われ、大学チア初の男子チームを結成することになるという話。
面白くなりそうな予感がしたのですが、実は、私は途中で読むのを挫折しました。文章がちょっとくどくてテンポが悪く、登場人物のいかにも「キャラ作られた感じ」に、入っていけませんでした
「笑いと涙ありの青春小説」と書かれていて期待していましたが、どうしてだろう…疲れた時に読んだからかな…。アマゾンレビューでは人気のようだったので、一応、この記事にも入れておきます。
チア男子って「ウォーターボーイズ」をなんとなく思い出すよね…。読書嫌いの人にボリュームもちょうどいい!

ブック船長
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「チア男子!!」は朝井リョウの初めてのスポーツ小説。
チアリーディングの説明や本番描写は「すごいなよく取材されているな~」とは感じました。

コミック版はこれ↓↓絵が可愛らしくて、子供も読みやすそう!


朝井リョウといえばこれ。映画が大ヒット!「桐島、部活やめるってよ」。

ボクシングに打ち込む秀才 VS 天才、栄光や挫折がドラマチックな『ボックス!』百田尚樹

読書レベル:4級 初級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★★
キャラクターのよさ ★★★★
先を読みたくなる度 ★★★
スッキリ爽快度   ★★★

高校ボクシング部を舞台にした、天才的ボクシングをする少年・鏑矢と、努力家の秀才・木樽の二人の少年がメインとなる小説が「ボックス!」
天才と努力家という対比キャラは分かりやすくて、その設定だけで絶対に面白くなりそうな予感(笑)。2人の少年の友情や闘い、挫折、栄光がきっちりと入っていて、王道的なスポーツ青春小説です。
ボクシングの説明もくどくない程度に入っていて、試合の臨場感も楽しめ、まったくボクシングに興味のない私でも面白く読めました。
あと著者の百田尚樹は、文章があっさりとしていて読みやすいのもメリット。読書が苦手な人でも、上下2巻を無理なく読み進められます。
努力家だけど運動が苦手な木樽が、ボクシングで成長していくところも感動的↓

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とにかくスピード感がある小説で、テンポよく進みます。一気読みしたくなる徹夜本!

ちなみに、作者の百田尚樹の本で、ツイッターで話題になったのはこれ↓

爽やか陸上小説なのに、なぜか最後は涙で文字が読めない…『一瞬の風になれ』佐藤多佳子

読書レベル:3級 中級者向けの本
文章の読みやすさ  ★★★★★
キャラクターのよさ ★★★
先を読みたくなる度 ★★★★★
スッキリ爽快度   ★★★★★

とにかく長~い!!と、最初はそのボリュームにひるみそうになるのが『一瞬の風になれ』。
高校生男子たちの陸上小説ですが、なんと主人公の新二が高1から高3になるまでの3年間が描かれます。そりゃ長くなるわけだ…。文庫本で上・中・下の3冊。
メインの登場人物は新二と、天才スプリンターの連。短距離やリレーでの彼らの成長、走るシーンが本当にまぶしくて、自分の部活時代を思い出して(あんまり頑張ってなかったけど)胸が熱くなります。すっとバトンがつながる感じ、男同士のゆるやかな友情、そしてゴールまでの一直線の道。勝負は一瞬なのに、もう切なくてわくわくして、最後の巻は涙腺崩壊です。何百ページも読んだというのに「まだ見たい!まだ走ってほしい!」と最後は名残惜しかったです。
ほんとに幸せな読書タイムでした。本屋大賞受賞した、間違いない青春小説↓


ブック船長
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『一瞬の風になれ』の文章は話し言葉がメインなので、読書が苦手な人でも読みやすいですが、全体が長いので「中級者向けの本」としています。

小説は長すぎて読めないかも、という人にはコミック版もおすすめ↓

個人的な「スポーツ小説」名作ベスト3はこの3冊!

全部で10冊のスポーツ小説を紹介しましたが、ランキングをつけるとしたらベスト3は「1位 一瞬の風になれ」「2位 DIVE!!」「3位 あと少し、もう少しです。3冊選ぶのはかなり悩みますが…。
1位と2位はどちらも長い小説ですが、手に汗を握る感じ、スポーツの爽やかさ、感動シーンがダントツです。3位の「あと少し、もう少し」はボリュームもそこまでないので、小説初心者にもおすすめ。
お気に入りのスポーツ小説を見つけて、お正月やお盆休みにぜひ読んでみて下さい。
個人的な1位のおすすめスポーツ小説↓


1位と悩むくらい、大好きで熱い飛び込みの小説↓

最近読んだ中ではかなりのお気に入り、小説の世界観やキャラに癒される↓

ミステリー小説が好きな人、とにかく時間を忘れるほど読書に集中したい人は、この「徹夜本」記事がおすすめです↓

本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』も、安定の面白さでした↓ ネタバレ無しの感想・レビューです。

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